今シーズン無事にJSBA1級に合格しました!
わー!パチパチパチ♪
ですが僕の場合、昨年1度1級に落ちてるんですよね。
そこで今回は僕が1級に落ちた理由と合格までに行った改善ポイントを紹介します。
JSBA1級不合格!点数と落ちた理由
JSBA1級の種目は【ベーシックカーブショート】【ベーシックカーブロング】【フリーライディング】の3種目です。
不合格時の点数は…
ベーシックカーブショート | ベーシックカーブロング | フリーライディング |
---|---|---|
69点 | 70点 | 69点 |
合格ラインは1種目70点、合計210点以上あれば合格です。
ショートとフリーを落とし、ロングでの加点も無いので不合格となりました。
ベーシックカーブショート不合格の理由
・ターン時のズレの要素が大きい
・上下動が不十分
・ターン弧が左右均一では無い
指摘されたのは上記3点、特にターンのズレと上下動が視認出来ないと言うことを指摘されました。
ショートの改善には1番時間を使いましたね笑
ベーシックカーブロング指摘箇所
ベーシックカーブロングは合格点でしたが、ショートと同じく上下動をハッキリさせたら、もっと良くなると言われました。
フリーライディング不合格の理由
・ベーシックカーブショートと同一箇所
・ロングからショートへの繋ぎでの減速
まずはベーシックカーブショートの時と同じ箇所の指摘。
さらにロングターンからショートターンに変わる部分での減速を指摘されました。
JSBA1級合格!点数と改善点
合格時の点数は…
ベーシックカーブショート | ベーシックカーブロング | フリーライディング |
---|---|---|
70点 | 70点 | 70点 |
ここからが本題です。
昨年の不合格から合格までの改善点を紹介します。
ベーシックカーブショート合格点までの改善方法
1,上下動の分かるポジション
2,ズレ要素を修正
3,左右均一なターン弧
4,ターンのリズム
1~4の順番で改善して行きました。
ではそれぞれ具体的な改善方法を解説します。
上下動の分かるポジション
2つの画像を見て下さい。
これは2つとも重心位置は板のセンターなので、同じようにターンが出来ます。
僕は元々、1枚目の画像のポジションでターンをしていたのですが、この状態で上下動を加えても下から見ると(検定員目線)上下動が非常に分かりにくいんです。
【修正前】正面からの目線(沈み込み有り無し)
【修正後】正面からの目線(沈み込み有り無し)
ちょっと大袈裟に上下動させましたが、2枚目の方が明らかに視認し易いですよね。
ですので2枚目の画像のように、乗ることで下から見た時にしっかりと上下動が入ってる事をアピール出来る形になります。
ちなみに上下動は出来るだけ低いポジションで行うとターンが安定します。
この狭い範囲での上下動でも全然問題ありません。
ズレ要素の修正
語弊が無いように最初にお伝えしますが、ズレてOKです!
むしろベーシックカーブショートの場合、ズレないで滑るのは基本的に不可能とインストラクターの先生に教えて頂きました。
それを踏まえて下の2つの滑りを見てください。
後ろ足だけを大きくズラしてターンする
両足を均等にズラしてターンをする
どちらが正解でしょうか?…
正解は2つ目です。
1つ目の滑りは後ろ足を蹴り出してターンをしているのが分かると思います。
こうなってしまうとズレの大きいターンと判断されてしまい、合格点は取れません。
一方2つ目の滑りは同じくターン前半でズレてはいますが、ボード全体が綺麗にスライドしていますよね。
つまり板のセンターポジションに重心を持ってきて、身体の捻りを使わず板が雪面をグリップするのを待つ。
そしてグリップしたら板が自然と旋回します。
これが着眼点にある【適切な雪面グリップ】と言うところに当たります。
左右均一なターン弧
僕はショートターンの場合、ヒール側のターン弧が大きくなる癖がありました。
結果、下に降りた時には向かって右側にズレて終わってしまってたんですよね。
⚠ショートターンはスタートからゴールまで真っ直ぐの軌道で降りるとポイントが高いです。
これを改善した方法は【腰の向き】。
ショートターンの場合、腰は基本的に位置を固定して滑るので(ターン時間が短いので腰を動かしてポジションを取る時間は無い)トゥ側とヒール側で均等にターンが出来るポジションに固定しなければいけません。
上の画像が修正前の腰の旋回です。
ショートターンなので、出来る限り進行方向へ向けていました。
ですがここまで上半身を進行方向に向けてしまうと、前足のかかと側に重心が乗ってしまうんです。
若干ですが常にかかと側に重心があるので、ヒールターンの雪面の捉えが早くなります。
逆にトゥ側のターンは、つま先のエッジが若干浮いた状態になってしまうので、雪面の捉えが遅く浅いターンに…
これを改善する方法は、前足のスタンス角度に対して腰の角度を合わせること。
こうする事で、ボードに不必要な捻れが発生しなくなるので、トゥヒール均一に雪面を捉えることが出来ます。
逆にヒールターンが上手くいかない方は、スタンス角に対して横を向き過ぎている可能性が高いです。
(目線はしっかり正面に向けてください。)
板の捻れイメージ
前足のスタンス角度は人それぞれ違うので、腰の角度もそれぞれ違います。
自分のスタンス角度に合わせた旋回を心がけましょう。
逆に自分の向きやすい方向に、スタンス角度を合わせてやるのも手かもしれませんね!
ターンのリズム
評価項目にスピードコントロールがあります。
早過ぎて暴走気味になってもダメですし、逆に減速し過ぎてもダメです。
これを直すにはターン切り返しのタイミングを揃える。
つまりターンのリズムが大切になってきます。
目安としては、ボードが斜め45°くらいになったら次のターンへ切り返すのが丁度いいポイント。
ベーシックカーブロングの改善方法
ベーシックカーブロングは2級でも同じ項目があり、2級を取った方なら基本は出来ているのでそこまで難しく考える必要はありません。
2級よりも少し高い精度が求められるのと、ターン回数が4回転と言う指定がある事には注意が必要です。(2級は4~5回転)
キレの良ロングターンをするコツ
深くキレの良いロングターンは評価して貰いやすいです。
より深く身体を倒しても安定したターンが出来る姿勢を紹介します。
~つま先側(トゥサイド)ターン~
上の姿勢だと腰が折れて、上半身がターンの内側に倒れています。
このまま身体を倒していくと、内側に転びます。
いわゆる内倒状態ですね。
普段トゥサイドターンで雪面に手を付きにいこうとしてる人によく見られる姿勢です。
これを改善するには…
背筋を伸ばし、頭を出来るだけ雪面と並行になるように上げます。
後ろ手を肩肘から上に上げるようにすると、この姿勢はとりやすい。
軸をターン外側にズラす、いわゆるリーンアウトを取った形です。
リーンアウトとはターン中、エッジが立った板に対しての適切なバランスをキープする姿勢のことです。
スライドターンでは板の角付けが弱いのでリーンアウトも弱くなります。
カービングターンでは高速になればなるほど角付けの意識が必要となり、リーンアウトも強くなります。
引用:スノマガ
しっかりエッジが雪面に噛んでいる状態であれば、この姿勢を取れる限りどこまでも身体を倒すことが可能。
~かかと側(ヒールサイド)ターン~
上の姿勢だと上半身が進行方向を向き過ぎていて、後ろ足の膝が内股気味に中に入ってしまいます。
こうなると低い姿勢を取ろうとした時に非常に窮屈になるので難しい。
さらに板に捻れが大きく発生するので前側のエッジが強く雪面を捉える反面、後側のエッジの捉えが悪くなります。
ヒールサイドターンでガガガガッってなる人はこの状態になっている可能性が高いです。
改善方法は…
あくまでも上半身は前足のスタンス角度に揃える。
こうする事で、膝を曲げた時に足の間にスペースが確保されるので低い姿勢がとりやすいです。
また板に対しても不必要な捻れが発生しないのでターンも安定し、より深いキレのあるターンが可能。
ターン回数を調整するコツ
ターン回数が4~5回転の場合だと終わる場所までに1回転分ゴールまでの距離を調整する事が出来ますが、1級ではそれが出来ません。
つまり4回転中に調整をする必要があります。
ターン回数を変えずにターンを合わせるには、ターン時の落下距離を調整するしかありません。
2回転目が終わるくらいには、このままだと距離が足りない!って言うのが分かると思うので、残りの2回転で調整します。
こんな感じで2回転分の落下距離を調整すると、自然な形でゴールまでの調整が出来ます。
フリーライディング合格点までの改善方法
フリーライディングは基本的に自由滑走なので、深く言及する事は無い(個人個人で違う)ですが、ターンの種類を2つ以上行い流れの良い滑走をしなければいけないので、演技構成の決め方のコツだけ紹介します。
意外と重要です。
ターン構成は2種類で十分
人によってはターン構成は3つ以上入れた方が良いと言う方がいるようです。(ショート→ロング→ショートみたいな)
しかしターン構成は2種類で十分ですし、その方がミスも少なくなると思います。
演技構成に関してスクールの校長に教えて頂いたので間違いありません。
ミドルターンはおすすめしない
ロングターンとショートターンの中間くらいの滑りにミドルターンがありますが、僕としてはミドルターンを演技構成に入れるのはおすすめしません。
理由はショート、ロングとのターンの違いをハッキリ表現するのが難しいからです。
2種類以上の構成が入っていると伝える必要があるので、区別の分かりやすいロングとショートの構成にしておいた方が無難でしょう。
ロング→ショートよりショート→ロングがおすすめ
僕はロング→ショートの演技構成で挑んだんですが、ショート→ロングの方が難易度は低いようです。
理由はロングターンは移動距離が長いのでスピードにのりやすいのに対して、ショートターンはスピードを制御する必要があり、ロング→ショートの切り替えポイントで減速してしまう可能性が高いから。
逆にショート→ロングだとショートターン終わりにロングターンでスピードにのれるので、スムーズな演技構成を作りやすいです。
これから練習するのであればショート→ロングの構成をおすすめします。
ロング→ショートの場合の切り替えポイント
もう既にロングターンからショートターンの構成で練習してるから、今更変えたくないよ!って方もいると思うので切り替えポイントで減速しないコツを紹介します。
実際僕はロング→ショートで受かってるので笑
着目するのはロングターンの、どのポイントでショートに切り替えるか。
1番減速しないでショートターンに以降出来るのは、ターンピークです。
このポイントでターンを切り替えれば上手く繋げる事が出来るでしょう。
僕は本番でもここのポイントでターンの切り替えをしました…
たまたま雪質も良かったため、スピードに乗ったまま切り替えることが出来ましたが、ロングターンで1番スピードが出る場所なのでリスクが高いです。
柔らかい雪質だった場合、ここのポイントでの切り替えで減速せずに滑るのは至難の業でしょう。
ですのでロング→ショートの構成で行くなら切り替えポイントはターンのピークで!
覚えておきましょう。
着眼点を理解しJSBA1級の合格を目指しましょう!
今回JSBA1級を受けて思ったのは、2級に比べて明らかに審査員の目が厳しいと言う事。
インストラクターに直結する試験なので、下手に合格させる訳にはいかないと言っていました。
重要なのは着眼点の正しい理解と、それを表現出来る技術です。
今回の記事は僕なりに着眼点について考え、分かりやすく掘り下げた内容にしたつもりなのて、1級合格を目指す方の参考になると思っています。
スクールの校長先生にも「良く自力でここまで理解を深めましたね!」と言っていた頂けたのもあり記事にする事にしました。
あなたの合格を心より応援しています!
コメント
この記事は2級検定を合格して1級を目指している方向けに書いた記事です。
もし分からない事、気になることがありましたら是非ご質問下さい。
わかる範囲での追記、コメントをさせて頂きます。