皆さんこんにちは!ヒロしばです。
今回は2020年7月5日に、娘のチビしばと北海道日高山脈にあるユネスコ認定世界ジオパークの1つ[アポイ岳]に登って来たので、登山道や山の様子などを紹介します。
・アポイ岳の場所や特徴
・登山道の様子や山の景色
・登頂までにかかる時間や難易度
海も見えて最高の景色だったよ!
登山初心者の方は是非こちらの記事もご覧ください。
アポイ岳の紹介
アポイ岳とは
山が「幌満橄欖岩」と呼ばれているかんらん岩でできており、特殊な自然体系となっていることから、1952年に高山植物帯が「アポイ岳高山植物群落」として国の特別天然記念物に指定された。1981年には日高山脈襟裳国定公園の特別保護区となった。標高が低いわりに、特殊な岩体のため森林が発達せず、「蛇紋岩植物」が生育する高山植物の宝庫として知られる。花の百名山となっている。
ヒダカソウなどの固有種の存在が知られていたが、1990年代に大規模な盗掘があり植物相に大きなダメージが生じている。このことから地元ボランティアが盗掘の防止を呼び掛けるキャンペーンを行うなど監視活動を行っている[1]。
出典:Wikipedia
アポイ岳の場所
アポイ岳は北海道様似郡様似町にある日高山脈に含まれる山です。
北海道の人でも様似町と聞いて、すぐピンと来る人は少ないと思いますが、えりも町(北海道の南側の尖った部分)の西隣にある町と言えば分かるのではないでしょうか?
この辺りは海沿いに国道が一本道しか無いので、道中迷う心配もありません。
アポイ岳に向かう道も国道に大きな看板が出ているので安心です。
アポイ岳の特徴
・子連れでも大丈夫
・太平洋を望む絶景を楽しめる
・アポイ岳独特の生態系を楽しめる
・晴天率低め
・道中ぬかるんだ道が多い
・山開きは4月中旬~10月末まで
高山植物の種類も豊富で【ヒダカソウ】【アポイアザミ】【アポイキンバイ】など、世界でここでしか見れない植物も多く【花の百名山】にも登録されています。
今回は娘と登り、景色や草花を楽しみながらゆっくり登りましたが、5時間半程度で下山する事が出来ました。
草花が沢山見られる山なら、天気が悪くても楽しめそうですね!
アポイ岳はユネスコ認定のジオパーク
アポイ岳を有する様似町一帯は、2017年にユネスコ(国際連合教育科学文化機関)認定の世界ジオパークに登録されました。
ジオパーク(英: geopark)とは、地球科学的な価値を持つ遺産(大地の遺産、ジオヘリテイジ、英: geoheritage)を保全し、教育やツーリズムに活用しながら、持続可能な開発を進める地域認定プログラムである。ジオパークは、地球・大地を意味するジオ(Geo)と公園を意味するパーク(Park)とを組み合わせた言葉である[広報 1]。「ジオ」の意味を地質に限定した「地質公園」という表現を用いる国や地域もあるが、これは誤訳である[1]。日本ではそのままジオパークの語を用いるとともに、意味を説明する際には「大地の公園」と表現している[広報 1]。
出典:Wikipedia
現在世界ジオパークに認定されている場所は、アポイ岳を含めても日本に【9か所】しかありません。
アポイ岳独自の生態系や地質、景観の希少さが認められている証ですね。
訪れる事が出来る地域に住んでいるのであれば、是非一度登って見る価値はありますよ!
アポイ岳ビジターセンターの紹介
アポイ岳の登山道入り口付近には【アポイ岳ビジターセンター】があります。
ここでは、アポイ岳の地形模型や季節ごとの見られる高山植物の資料などが展示してあり、お土産販売もしているので、ビジターセンターを見るだけでも意外と楽しむ事が出来ます。
センター入り口付近には靴を洗う用の水道とブラシを設置してくれているので、下山後に靴の泥を洗い流せるので本当にありがたかったですね。
写真は娘がビジターセンターで購入した【かんらん君】と【アポイちゃん】のマスコットキーホルダーです。
1つ500円で2つセットで800円です。(ちょっとお得…)
かんらん君はアポイ岳の名物である【かんらん岩】をモチーフにしていて、アポイちゃんは高山植物のモチーフ?かな。
お気に入り!!
またアポイ岳の入り口付近は【アポイ山麓ファミリーパークキャンプ場】になっていてキャンプが出来るので、少し遠方からでも登りに行きやすくなってます。
別サイトの記事ですが、書いてるのは僕なのでキャンプ場を利用したい方は是非参考にして下さい。
アポイ岳登山日誌|低山ながら流石の絶景でした
ここからは登山記録です。
画像と共にお楽しみください。
AM6:00|アポイ岳到着~登山開始
前日はアポイ山麓ファミリーパークキャンプ場にテントを張り一泊し、翌日そのまま登山口へ向かいました。
登山口まで少し歩くよ!
AM6:05|登山開始~一合目
この橋を渡ってアポイ岳に入り、一合目を目指します。
一合目までの道は整備されていて、とても歩きやすいです。
川の上を歩く道もあります。
小さな川なので橋は無く、大きい石の上を歩いて渡ります。
こういう道って冒険心をくすぐられてテンション上がりますよね(笑)
一合目に到着。
AM6:20頃に着いたので、登山口から15分くらいですね。
AM6:20|一合目~二合目
ここからは道幅も狭くなり、今までよりも歩きにくくなります。
しばらくは林道なので景色は見えませんが、道中草花が目を楽しませてくれます。
今回は雨上がりに登ったからかもしれませんが、ぬかるんでいる箇所がとても多かった印象。
五合目までは林が深く地面に日が届かない場所が多いので、おそらくは晴れ間が続いてもぬかるんでいると思います。
転倒には十分注意して歩きましょう。
所々に大きい熊よけの鈴がぶら下がっています。
念のために鳴らして行くようにしましょう。
お知らせ
2020.06.01 ヒグマの目撃情報について
2020年5月30日(土)13時12分ごろ、アポイ岳登山道第二休憩所付近でヒグマを目撃したと登山者から情報が寄せられていますので、ご注意ください。
アポイ岳含めてジオパーク内の山林はヒグマの生息域です。
各ジオサイトについても、人家から離れている箇所があります。
単独で行動しない、食べ残しなどのごみを残さないなど、登山のいかんに関わらずクマ対策の行動をとるようお願いします。
出典:アポイ岳公式HP
一合目から約5分くらいで着くので、道は少し険しいですがまだまだ余裕ですね!
AM6:25|二合目~三合目
この区間は少し距離があるので頑張りどころです!
道の感じは今までと大きく変わらないですが、傾斜がきつい場所があるので少し大変。
適度な距離感覚で休憩所が設置されているので、疲れたら無理をせず休みましょう。
川を数回迂回して登っていくので、橋が設置されてます。
川の流れる音を聞きながら歩くと気持ちいいですよ。
道中に小さい滝を見つけました!
マイナスイオンをたっぷり浴びて進みましょう(笑)
AM7:00くらいに三合目に到着。
二合目から約35分、休憩をはさみながら登ったのもありますが、結構かかりましたね。
AM7:00|三合目~四合目
この区間は今までより傾斜がきつくなります。
登山道の雰囲気が変わりましたね。
岩肌が露出しているので、足を挫くことの無いように気を付けて登ってください。
その分、水はけが良くなり、ぬかるんだ地面は減りました。
傾斜がきつい箇所は、階段が設置されています。
AM7:30に四合目に到着。
三合目から約30分程度かかるので、この区間もそれなりに長いです。
AM7:30|四合目~五合目
まだ林の中を歩くコースが続きます。
五合目に着けば雄大な景色が見れるので、あと一踏ん張り!
4合目までと変わり映えのしない道が、五合目まで続くので辛くなってくる頃だと思います。
疲れ切った娘(笑)
早く景色が見たい~~!
AM8:00 五合目に到着しました。
この先は登山道の雰囲気が一気に変わりますよ!
AM8:00|五合目~六合目
五合目の看板を過ぎたら、目の前に避難小屋があります。
避難小屋は登山者に開放しているので、中で休憩することが出来ます。
登る時間帯によってはここで、ご飯を食べるのも良いですね。
設置期間は山開き~10月末までの間。
これはありがたいですね!
急にお腹が痛くなったりしたら大変ですからね!
五合目避難小屋からの景色。
ここからは、林がほとんど無くなり絶景を楽しみながら登れるので、足取りも軽いです。
六合目までは、急こう配が続きます。
日よけの林も無くなるので、無理をしないペースで登って行きましょう。
眼下には海が見えて最高ですね。
こんな近くに海が見れる山は少ないので、貴重な景色。
AM8:40 六合目到着。
五合目で長めの休憩をしたので、登るのは30分かかって無いと思います。
AM8:40|六合目~七合目~馬の背
六合目~七合目までは、凄く短くすぐに到着するので、まとめて馬の背まで紹介しますね。
馬の背は、山の尾根の始まりの地点。
馬の背から稜線沿いに歩きアポイ岳山頂を目指します。
厳しいこう配が続きます。
標高が高くなり景色はさらに良くなりました。
高山植物の【エゾキスミレ】です。
北海道でしか見られない綺麗な花ですね。
七合目には5分程で到着します。
ここから更に5分くらい歩くと馬の背です。
馬の背までの道はこんな感じ。
今回は曇り予報でしたが五合目以降、雲が無くなり最高の天気に恵まれました。
運が良い!!
AM8:50 馬の背到着。
ここからは稜線沿いを歩き山頂に向かうので、緩やかな登りが続きます。
馬の背からの景色。
日高山脈を一望出来る特等席。
AM8:50|馬の背~八合目~九合目
馬の背から九合目までは、稜線をひたすら横に進むので一気に紹介します。
道はこんな感じ。
ここを真っ直ぐ進み、遠く見える山頂を目指します。
AM9:20 八合目到着。
馬の背から30分かかってますが、景色を見ながらのんびり歩いたので、普通に進めばもうちょっと早く着きます。
八合目の手前で、山頂に真っ直ぐ向かうコースと、お花畑を迂回して山頂に行くコースへの分岐があります。
僕は今回、真っ直ぐ山頂に向かいましたが、お花畑コースに行くと沢山の高山植物を見れるらしいので、時間と体力に余裕のある人は是非挑戦してみてください。
疲れたから真っ直ぐ山頂に向かう!!
九合目に向かう道は、険しい場所が多く、こんな崖のような岩肌を登る場面もあります。
軍手必須!
疲れたら景色を見ながら休憩。
何度みても最高です。
AM9:30 九合目到着。
もうちょっとで山頂です!頑張りましょう!!
AM9:30|九合目~山頂
九合目から山頂までは、すぐ到着するので登山道の写真は無いです!
是非、ご自身の目でお確かめください(笑)
山頂手前の写真です。
山頂は木々に覆われていて景色が見えないので、アポイ岳ではここが一番の絶景。
最高の撮影スポットなので忘れないように!
AM9:40 山頂到着!!
アポイ岳【標高810.6M】の頂です。
登頂まで3時間40分、娘と休憩しながらゆっくり登っても、これくらいで着きましたよ。
山頂の雰囲気はこんな感じ。
座れそうな岩が沢山あるので休憩もしやすいです。
山頂には小さいですが祭殿があります。
アポイ岳は、北海道の先住民(アイヌ民族)が【神を祀る神聖な山】として崇めていたらしいので、その名残でしょうか。
なんかこういうのあると、とりあえず拝んじゃいますね(笑)
AM10:00|山頂~下山
山頂でゆっくり休憩を取り、AM10:00 に下山を開始しました。
下山もゆっくり歩いて2時間程度で麓に到着。
休憩も含めると【6時間の山行】になりました。
まとめ
今回は北海道日高山脈にあるユネスコ認定世界ジオパーク[アポイ岳]を紹介しました。
海が見える最高のロケーションに、独自の生態系を育む高山植物の数々。
近くに住んでいるなら是非一度チャレンジして欲しい山の1つですね。
他にも北海道には、美しい山が沢山あります。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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